2017年5月6日土曜日

5月GW企画

 薫風の候、朝夕は涼しいながらも日差しは強さを増し、初夏を感じずには居られない時期となりました。
 今年から、げんしけんのメンバーの大半が社会人となり、もはや大学のサークルとは言い難い雰囲気を醸しております。年中休みのようであった大学生から馬車馬のように働く大人となりました。
 かくいう僕、xx-ryuも6年もの長いモラトリアムを経てついに社会に解き放たれ、基本的人権の認められていない環境で働き始めました。馴れない生活で蓄積する疲労、上司からはこんなことができないのかと怒鳴られ、人格を否定され、喫煙所では「煙草吸ってるだけで給料もらえるとは良い身分だな」となじられる始末。(フィクションですよ、半分は)
 しかし、大人になって何かを忘れていないだろうか?給料日までの日数を数えるだけの生活で失われた心は何処へ行ったのか?
 そんな疑問を胸に抱きつつ、GW企画担当となった僕はこの長期休暇になにをすれば良いのかと考えた時、幼いころ子どもの日に食べた柏餅や5月人形を思い出したのです。子どもの頃は日々が冒険だった、ありとあらゆることが新鮮でわくわくに溢れていた、そんな気持ちを取り戻したくて今回の企画は「劇場版・大長編ドラえもん一挙上映会」としました(まぁ僕が見たかっただけなんですが)。
都合よくアマゾンに全部あったのでプライム会員となり準備は万全です。全36作品(同時上映のものはちょっと省きました)トータルでおよそ58時間。5月3日の正午からスタート予定で会場はしりうす君のアパートに決まりました。
 上映会当日、僕は井口ゆゆゆ君、007fy君と近くのイオンに買い出しに行き58時間ぶっ続けのイベントに備えました。買い物を終えていざ店から出ようとした時です、けっこう時間ギリギリを攻めていた我々は思わぬトラップの餌食になりました。
 なんと31ものトラップが仕掛けられていたのです。しかも31%オフです。
これには百戦錬磨(一体何のかは知りませんが)を自負する我々ですら逃れることはできませんでした。イオンのフードコート恐るべしです。

すっかり罠に嵌ってしまった井口君、ご満悦です。



  結局30分遅れで上映会が始まりました。
記念すべき第1作目は「ドラえもん のび太の恐竜」です。
もとは短編であったピー助との交流も恐竜ハンターやタイムマシーンの故障などで一大スペクタクルの様相を呈しています。ラストにはタイムパトロールが来て勧善懲悪で終わりました。画面の中とはいえ我々も気持ちの上では白亜期を感じていました。
以降も「のび太の宇宙開拓史」ではコウヤコウヤ星に行き「のび太の大魔境」ではアフリカの秘境でバウワンコ族に会い「海底鬼岩城」では深海でポセイドンと戦いました。

 いくつもの冒険をドラえもん・のび太たちと楽しみ、笑い、時には涙もしました。
小さくなって宇宙人の独裁者と戦った時は本当に負けてしまうかと思いました。
スパイロボットの女の子が味方に寝返ってくれたおかげで地球人は奴隷にされずに済みました。
絵本の世界から帰れなくなり奴隷となったしずかちゃんを助けに過去のアラビアまでいきました。


 だれひとりとして欠ける事無く勿論睡眠なんて一切取らず皆熱心にドラえもんを見続けました。

しかしいくつも見ていると宇宙か恐竜ネタが繰り返し出てきて正直これは面白くないな、と思われる作品も散見しました。それでも誰も一睡もすることなく見続けました。

            ”誰も一睡もせずに見続けました”

コラ!寝るんじゃないよ

            ”誰も一睡もせず・・・・・・”


 そして、ついに2004年公開のワンニャン時空伝まで来ました、ここまで25作品のドラえもんの声を演じてくださった大山のぶ代さん、のび太役小原乃梨子さん、しずか役野村道子さん、ジャイアン役故・たてかべ和也さん、スネ夫役故・肝付兼太さん、またそのほかの役を26年に渡って演じてくださった方々、本当にありがとうございました。僕らはあなた方の声のドラえもんを見てここまで成長しました。

時は2006年、のび太の恐竜が新しくなった声優陣でリメイクされました。ちょうどこの頃の僕はドラえもんを見なくなっていた為、水田わさびさんの演じるドラえもんに興味を持ちませんでした。しかし改めて見てみると全然良かったです。いままで食わず嫌いでごめんなさい。でも着せ替えカメラのムフフなシーンは正面から見たかったです。
 

 そろそろ部員の体力も限界に近づいてきました、時間も終電等を鑑みてこれ以降のリメイクは泣く泣く飛ばして新作のみを鑑賞していきました。「のび太と緑の巨人伝」「のび太と人魚大戦争」「のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」「のび太のひみつ道具博物館ミュージアム」「のび太の宇宙英雄記スペースヒーローズ」この5作品が最後を飾りました。本当は最後に最新作の「ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」も劇場に見に行く案もあったのですが諸事情で無くなりました。今後あらためてリメイクも同時上映のドラえもんズ等と共に南極~も上映会をやりたいですね。
 最後にアニソンにうるさい海大現視研メンバーですから、いくつか気に入った主題歌を再び流しつつ解散の流れと相成りました。やっぱり武田鉄也さんの歌は心に響きますね。
 
 最初期のオープニングのあまり上手くないけど味のあるCG、懐かしいテレビ放送版のop・ed曲、アバンの「ドラえもーん!!」、趣のある主題歌の数々、ノスタルジックな感傷に浸り続けたこの50時間で僕は来週からの職場でも未来に向かって頑張る活力を得られたような気がします。

 ストレス社会と言われるこの現代社会で心がすり減ったとき、自分がどうしたいのか見失ったとき、忙しい日常の中で忘れてしまった子どもの頃の冒険心や探究心、ワクワク感を取り戻しに劇場版大長編ドラえもんを視聴するのはいかがでしょうか。
 長々と駄文を書き散らしてまいりました、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
auther xx-ryu
 


 

 

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